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2003年10月07日

オープンソース・エンジニア


「Matzにっき」
での話題.
「オープンソースエンジニアになるのは,困難なことか?」について,
おれも考えてみた.


まず,プログラマを3つに分類してみた.

  1. 仕事だけでプログラミングをしているプログラマ
  2. 仕事でも趣味でもプログラミングをしているプログラマ
  3. 趣味だけでプログラミングをしているプログラマ

おれ自身の経験からいえば,スキルの高いプログラマは,
2番目の場合に多く分布する.
(趣味が仕事になってしまったプログラマは2だとする)
その理由は簡単だ.

  • 自分の持っている時間のうち,当然,より多くをプログラミングに使ってる.
  • 仕事以外でもプログラミングをするということは開発体験がひろがる. たとえば,趣味だと,失敗リスクのある野心的開発に取り組めるが, 反対に趣味だけだと,責任をもって開発案件に取りくめない.
  • プログラミングが本当に好きでないとそうならない

スキルの高いエンジニアが価値あるものを作れると考えるのは自然で,
実際そのはずだし,
スキルが高くて視野が広いエンジニアが趣味で作ったソフトウェア
がオープンソースになりやすいのは目に見えている.
自分の作品が彼らのと比肩できるものになるだろうか?
これが,スキルの側面だ.
もうひとつ大事なのが精神的側面だ.


趣味のプログラミングでは,
「自分のため」あるいは「ほかの人のため」に,
ソフトウェアを書く.
「ほかの人のため」に何かしたい人というのは小数で,
そういう人たちは,放っておいてもオープンソース活動をやるだろう.
大事なのは,ほかの人たちのために何かをしたいと基本的に思っていない人たちで,
彼等が,

  • 間違いや失敗を指摘されたときの嫌な気分
  • 「それ,すでにあるよ」と言われたときの嫌な気分 (ネットは同じものが2個あることを極端に嫌う)
  • 法などを冒してないかどうか調べる手間
  • 実際に uploadしたりする手間

という風な障害を越えて他の人達のために行動をするようになるには,
途方もない精神的強さが必要なのだ.

「スキルのなさ」と「精神の弱さ」のふたつの問題により,
実際にオープンソース活動ができる人間の数はすごく減る.
日本においては「精神の弱さ」の比重が高いのではないだろうか.
一般に,精神の弱さが原因の問題は,「解決困難な問題」としていいと思うので,
ここでの仮の結論は,
「オープンソースエンジニアになるのは難しい.」
になる.
たぶん,オープンソースエンジニアを増やすには,
小学校の教育が大切なんだろう.

Posted by ringo : 2003年10月07日 14:58

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