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2003年10月10日

資源が足りないとネットが普及する?

日本は,資源が豊かな国だ.いや金の力で資源が豊かになっているのだが,
中国にいると,本当に資源が足りないとどうなるのかがわかる.
資源が足りないと,当たり前だが余計なことに資源を使うことができない.
今日は,中国の紙資源とインターネットの関係について何個か考えてみた.

たとえば紙幣.日本の紙幣は世界最高に贅沢で,偽造もやりにくく,
もはや道楽の域に達している.
しかし中国のは質が最悪で,偽造もやりやすく,
こんなくず紙を信用する気にはなれない.
プリペイドカードに書いてあるIDとか,クレジットカードのほうが信用できる.
こんな風土があるので,
インターネットでの決済がスムーズに導入できるのかもしれない.
インターネットでの決済がメインになると,
すべての権利がID番号に集約されてコンピューターで処理できるので,
権利の移動速度が紙ベースのときよりもはるかに速くなり,
経済全体の流速もすごく速くなる.これは確実に経済の活性化につながる.
コイズミさんも紙以外のお金をもっと支援すると,
日本の末端経済が活発化するかもしれん.

それから書籍.中国人は,日本人と違い,「情報」に興味はあれど,
物体としての「本」に興味がない.つまり,
紙媒体だからといって特別な感情を抱かない.
これは紙資源が足りない(高い)ことも一役買っていると思う.
情報が紙になった途端,なんで10倍の値段になるのか?
というのは実はうまく説明できない(きっとワビサビなのだ).
中国ではこういう背景があるので,
政府が「デジタル本」プロジェクトを支援している.
ssreader.comのビジネスは以下の通り.

  1. 出版社が本を出す
  2. 読者が ssreader のツールを使って文字をスキャンする
  3. 読者が ssreader.com に upload する
  4. ssreader.com が本の著者に確認を取る(ほぼOKがでる)
  5. ユーザーが1回あたり僅かな金額を払ってdownloadする
  6. 分け前が著者に戻る

日本でビジネスをやってる人なら,「なんだこのめちゃくちゃな順番は!!」
と思うに違いない.

さて,ここで一気に紙資源の話を一般化する.
どうやら,紙の主目的は情報の伝達と保存
(お金もただの情報にすぎない)だが,資源が足りない場合は,
情報を安く伝達,保存することができるインターネットに簡単に取ってかわられる
ということだ.つまり,紙資源が足りない場所では,
インターネットを使った情報交換が浸透しやすいのだ.
考えてみればあたりまえだが,日本にいたときはそんなこと思いもしなかった.
中国では電気とか水も足りないが,
紙以外の資源が足りない場合は,どんな影響があるのかな?


(今日のオドロキ:北京のNathanがおれのweblog読んでた)

Posted by ringo : 2003年10月10日 14:59

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