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2004年01月15日
進化速度を速めるためのしくみの開発
現在Googleは世界に2万台以上のサーバーを用意して、
世界中からの検索要求を処理している。
ひとつの企業がすべてのトラフィックを牛耳っていることは、
検索結果が商業的、政治的にねじ曲げられているかもしれないとか、
検索キーワードというものすごいプライバシー情報を含む情報が、
ぜんぶ記録されてるかもしれないとか、情報の安全面において、
根本的な嫌悪感がある。これは本能的なものだ。
Googleの時価総額が1兆円と言われるのも、
そういった商業的、政治的な価値があるからこそだ。
同じ精度の検索結果を出力できる分散的検索エンジンがあったとしても、
そのソフトウェアを作っている企業は時価総額は1兆円にはならないだろう。
せいぜい100億円程度ではないか。
反対に、ひとつの企業が全部の処理をする利点もある。
それは、人類全体にとっての利点だ。
たとえば、世界中の家庭に強力なホームサーバーがあって、
そこでGoogle相当のものが動いている場合、
そいつらがWebを Crawlingして自分でindexを作るか、
どっかで作ってるindexをときどきダウンロードするかしなければならない。
おそらくそのためには、1日一人あたり、数GB以上の通信が必要になるだろう。
そしてまた、各webサイトへは、怒涛のようなロボットからのアクセスが起こる。
それに対して、Google一社がぜんぶの処理をひきうける場合は、
だいたい、普通のユーザーだと1日あたり100回ぐらいだろうから、
1回の検索結果が10KBとしても、1日一人あたり 1MBしかない。
また、Google社がWebを巡回する場合は、ひとつのWebページに対するロボット
からのアクセスは、高々一日数回だ。
つまり、人類全体にとってみると、何千倍もの通信量の差があるのだ。
ふたつの方式の資源効率は、工夫しなければ数万倍の開きがあるだろうが、
うまく両者の間をとる(一部分散、一部集中)
と数十倍ぐらいにはできるかもしれない。
通信回線に数十倍の投資をすれば、通信内容の安全を買える、ということだ。
SSLとかセキュリティ製品も同様だ。安全を買うためにはコストがかかる。
人類の効率いい生存のために、
「完全な一極集中」でもなく「完全な分散」でもない、
分散具合をいつでも調節できるような検索エンジンがあれば、
世界の状況にあわせて、快適で、かつ安全な生活ができるようになるのだろう。
考えてみれば、「強い種が勝ちすぎると多様性がなくなって、
全体としては損失が起こる」という、それだけのことだ。
「多様性、進化速度を高めるための仕組みの開発」
は、生物にとっての永遠のテーマだな~。
Posted by ringo : 2004年01月15日 19:51
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