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2004年01月23日

The Value of Realism

昨日書いた Terra Nova での今日のエントリ。

The Value of Realism

を紹介しておく。内容に即して標題を訳するとすれば、
「写実主義(を追求する)価値」といったところかな。


この記事を要約すると、
「現在、仮想空間をつくろうとがんばってる人たちは、
もっともらしさ(verisimilitude)ばかり目指している。
これは絵画における写実主義みたいな感じだ。
今後、さらに仮想空間の表現が発展していくと、
ピカソとかラスコーみたいな表現もでてくるのかな?」
面白い問いだ。


この記事で、現在の仮想空間表現において、何が簡単で、
何が難しいのかについての例示があったが、
それも面白かったので紹介しておく。
以下、簡単なこと

  • コイン
  • ブロック

以下、難しいこと。

  • 木琴
  • トランプのデッキ

分類方法がいまいちな気もするが、要は、
相互作用のパターンを限定しきれるかどうかが重要ということだ。
この問題を解決する方法については、ふたつのアプローチがある。
つまり、UNIX的解決方法と、Microsoft的解決方法だ。
どっちがいい、というよりは価値観の問題だ。


で、写実主義の話に戻るが、
記事のコメントにある
「むずかしいかどうかは、予算次第だよ。」
という端的なすばらしい突込みに拍手を送りたい。
ここでいう予算は、莫大なCPU能力か、莫大なデザイナー人件費のどちらか、
あるいは両方に費やされる。
たとえば、
「ピアノの音を、サンプリングせずに楽器の構造だけからsynthesis
したときには、10GHz分のCPU能力が必要だった。」というコメントがついていた。
これに対して、ピアノの音をサンプリングする方式だと、
ギターの音を出したくなったら、またサンプリングしなければならず人件費がかかる。


「ピカソやラスコーの絵のような表現形式の仮想世界がありえるのか」
という問いに関しては、
マンガや映画では抽象的な表現は限りなく少ないが、
絵画や演劇においてはけっこう抽象的なのが多いということから、
それらのメディアのもつ歴史的背景、商業的背景を抜きにしては語れない、
というのが私の感想だった。
Terra Novaの書きこみはいろいろ考えさせられるのが多いから、
今後も紹介していくことにしよう。

Posted by ringo : 2004年01月23日 19:56

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