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2004年02月16日
地中生命の驚異
地中生命の驚異 を読んだ。
数ヶ月に1回の衝撃的に面白い本だった。
こういう面白い本は、「驚異」とかいう名前をつけると、
うまいラーメンに「うまいラーメン」という名前をつけるみたいに損すると思う。
かといって、いい名前をすぐには思いつかんけど。
最初の生命は、40億年前に稲妻が走る海(原始のスープ)の中で生まれた、
といまだに思っている人は、この本を読んでみると驚きがあると思う。
本書を単に極限状態でも生きられる細菌類を紹介する本と思うなかれ。
たぶん、次の一部分「ある種の粘土の結晶構造は、遺伝し、突然変異し、
自己複製機能があり、より速い成長速度を求めて生存競争を繰りひろげる。」
という事実について知れば、だいたい言いたいことがわかるかもしれない。
ある種の粘土は、成長をより加速するために粘度以外の資源、
たとえばアミノ酸をも利用し始めたという。
最近の科学ではこういうことが常識になりつつあるということを知らなかった。
この見地にたつことによって、ほかの惑星に生命がある可能性も飛躍的に高まるのだ。
たとえば火星には、液体の水や花崗岩があるので、おそらく粘土も莫大にある。
つまり今の瞬間も、火星では、花崗岩の粘土が進化を続けているかもしれないのだ。
しかし、本書の中で生命の起源に関する研究よりも考えさせられた部分は、
「環境の変化が激しい場所であればあるほど、
そこに住む生物は食うか食われるかの関係よりも、
共存共栄関係を築くようになる。そして、自然界の大部分の場所は、
そのような場所である」ということだ。
これはいつも感じる生活の法則(つぶしあいは長期的にみて損)と完全に一致する。
そして、共存共栄関係の基本にあるのは、
あらゆるものをあらゆる方法で接続するコミュニケーション手段の確立であって、
生命の歴史というのはコミュニケーションの方法を多様化し
効率化する歴史そのものだ。
生命(人間も)が生みだしうるコミュニケーションの多様性は、
まだまだ限界に達してないぞ。
Posted by ringo : 2004年02月16日 20:04
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