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2006年01月04日
webを本屋に見立てる
ネット業界ではこれまで、大量の情報の中から、
いかにして機械的に検索するかばかりが取りざたされてきたが、
ユーザー・インターフェイスと、処理能力の改善、インターネットの参加者数の増加によって、
完全に機械に任せるだけでなく、人間の入る余地がもっとあるのではないか、
というようなこともだんだんわかってきた。
人間の情報処理能力をもっと活用する手段として、
webの全体を「本屋」あるいは「図書館」に見立てる方法が使えるのではないか、と最近思う。
3Dの本屋空間を作り、webにある情報を全部、本に見立てて書架に入れてしまう。
webサイトの情報量が多ければ本は厚くなる。
新しい本や注目すべき本は、平積みになっている。
どの本を平積みにするか、どのフロア・どの書架で何を扱うか、
などについては、本の目利きができるスタッフが決めてならべていく。
スタッフはweb上に散らばっていてもよい。
検索エンジンのようなメタ・サービスは、本の並べ方を決めるときに参考にされる。
特筆すべきコメントは、本屋がそうなっているように、
それぞれの本に説明用のメモがついていたりする。
この状態だと、たとえばwikipediaも本に見えてしまう。
現在89万語あるので、100冊以上の、
最大級の百科事典に見えるわけだ。第55巻(Ma~Nu)を手に取り、
1ページ目をめくると、 "Macromedia"という単語がある、という具合だ。
たとえば私のブログだと、100エントリ程度あるので、
100〜150ページの、薄い文庫本に見えるだろう。
この本を実際に開くと、デフォルトでは単にwebブラウザが開くだけだが、
専用にフィルタが書かれている場合は、「本のページ」に見える。
RSSを配信しているサイトであれば、一般化しやすいだろう。
本屋という情報操作インターフェイスは、情報量の「これで全部だ」
といったような感じとか「電気工学とはこのぐらいの重要度なんだな」とか、
そういった、単純なテキストでは伝えにくいような知識を伝える手段になっている。
ほかにも、本屋を閲覧中のほかのユーザーを可視化することで、
「このあたりは女の人が多いな」とか、「あの本屋にはおしゃれしていこう」
とか、そういったことにも自然に考えが及ぶ。
それに何より、目的の本にたどりつくまでに、自分が探していなかった分野の書架を
通り過ぎる必要があるので、意外な発見をすることができる。
本屋では本を売っているが、たとえば仮想本屋でも「本を購入」すると、
単にブックマークされるだけではなくて、
マイクロ・ペイメントを使って代金を支払い、投げ銭することもできるだろう。
こういうシステムを作るには、ゲーム業界で培われた、高度な3D表示や、
操作ノウハウを活用することが欠かせない。
実際にこういう本屋をブラウザ上に実現するにはあと数年必要だろうが、
「ゲーム業界とネット業界の出会い」のひとつとしてやってみるのも、
面白いかもしれない。
Posted by ringo : 2006年01月04日 19:59
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