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2007年01月12日

続・ステルスデザイン

今日は著者の長沼氏と話すことができた。そのときに、私が不正確だと感じていた、
「イルカの記憶」の部分について指摘をした。
生物に関する専門家が、チーム内にいないということで、間違いがあったようだ。
間違いを認めてもらった上で、生物学的により正確な記述に変更し、
Webサイトも更新すると約束してもらえたので、良かった。

修正のポイントを記しておく。

ステルス・デザイン本では以下のような論理になっている。

1 イルカがソナーの能力を持つ
2 イルカが陸に上がった
3 人間にソナーの能力が残っている

動物の進化論においては、イルカは陸上のほ乳類が
海に戻ったとされているので、これは誤りである。
そこで以下の論理に修正する。

1 原始的なほ乳類が、ある時点でイルカに向かう枝と人間に向かう枝に分岐した。
2 イルカは、ソナーによる空間感知能力を持っている。
3 イルカがその能力を発達させたということは、人間もその能力を発達させるだけの可能性を持っている。
4 人間が実際にその能力を持っているかどうかについては、今後も調査を続ける。
具体的には、1で分岐する時点までにソナー能力を持っていた動物を見つけるか、
分岐後の人間に向かう枝に含まれる動物がソナー能力を持っている例をたくさん見つけるか、
人間を直接調べるか、などさまざまな方法が考えられる。

この修正によって、本の価値は上がるだろう。

コウモリのように音を使いこなしている陸上動物もたくさんいるし、
電気で空間認識をする電気ウナギのような生物もいるというから、
4 の調査が失敗に終わらない可能性もある。

前回も書いた「詰めの甘いところ」の最大の点について、
対話をすることができて、大変良かったと思う。

Posted by ringo : 13:13 | TrackBack

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