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2007年02月28日

テキスト編集のノウハウ

社内MLでento効率的なテキスト編集の7つの習慣を流していた。

元の記事ではエディタの効率的な使い方が中心だったが、
「できるだけ少ない時間で、同じことをテキストで伝える方法」
について自分の習慣を振り返ってみた。


*「まったくのゼロから書かず、過去情報の断片から成長させる」
私は、文章を書くときには、メールやドキュメントに限らず、
できるだけ過去の情報を引用して書くようにしている。
これだけで、トータルの時間には数倍の違いがあると思う。
「将来にそなえてキーワードだけを常時集めておく」という習慣とセットにすることで、
効果がさらに倍増する。毎日、携帯電話から自分にメールを5〜10通送ってキーワードをためている。
「多数のテキストを書きかけのままあたためておく」とか、
「spotlightを使う」といった習慣とセットにするとさらに効果アップ。

*「できるだけ短く書く」
当然のことだが、短いほうが速い。文字数は意識できないが、
行数はどのエディタでも意識できる。自作のtodo管理ツールでは、
このためにあえて入力フォームを小さくしている。
また、word processorを使っている場合は、ページの単位が見えるので、
1ページちょっとだったら1ページにおさまるようにするなどといった習慣もある。

*「図や写真に語らせる」
これも当たり前のことだが。できるだけ図を使う。
「作図ツールには投資を惜しまない」という習慣や、
「起動の速い作図ツールを使う」という習慣とセットで。
Macだと、cocoaで作られたLineformは起動が非常に速い。
ローカルの小規模なツールは、NOTAのようなFlashベース、webベースのものよりも起動が速い。
OmniGraphとかイラストレータは機能は多いが、起動が遅すぎて作図ニーズを満たさない。
このことから、自分の場合はKeynoteが常時起動しているので作図はそっちを使うことが多い。
将来は、動画や3Dの図を簡単に編集できるツールを作って、
より速く伝えるというのを日常的にできるようになりたい。

* テキストを書かなくて済むようにする。
キーボードがボトルネックになっているので、
そもそも書かなくて良いのが一番である。
値ではなくポインタで渡す。wikiのURLを投げる。過去のドキュメントをそのまま送る。
spotlightやブックマークツールを使うという習慣とセットにすべし。
口頭で話すというオプションも忘れずに。
「書きかけのテキストをwikiなどで共有する」という習慣とセットで。
「出来の良い知識共有ツールを使う」という習慣もかな。

*文字列ではなくメタデータをつけるために時間を使う。
段落・見出し・タグ・リンク・箇条書きなど、テキストの文字列の本体以外の部分に、
メタデータをつけるためにできるだけ時間を使うべき。
そうすると検索性や一覧性が上がり、同じ時間で多くの情報を伝えることができる。

*独自用語を使わない。
読み手が知らない言葉はできるだけ避ける必要がある。
特に、新語を作るときは細心の注意を払う必要がある。

*良いIMEを使う。
「ことえり」をやめて、ATOKを使うことで10%は効率がUPしているはず。
ATOKには、SKKの辞書登録の簡単さを見習って欲しいものだ。

*フォントに気を遣う。
情報を伝えるという点では、フォントを選べるときは選んだ方がよい。
私の場合は、丸いフォントと角張ったフォント、大きいフォント・小さいフォント、
を使い分けている。DTP周辺のノウハウをもっと得たいと思いながら時間が過ぎている。


私は、テキストを書くのも読むのもとても好きだが、
テキスト書きに使える時間は限られているので、今後も、いろいろ工夫をしていきたい。
「3Dや動画、メタデータ、フォント、検索、共有ツール」あたりでの改善に期待する。

Posted by ringo : 07:46 | TrackBack