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2006年05月07日

環境問題とコンピューターのつながり

休み中は実家に帰った。
妹が引っ越しをするとのことで、
部屋をひとつ空けなければならず、いらないものを捨てることになった。いろいろなものを見つけた。
まず兄妹(私には妹が2人いる)が描いた絵がたくさん見つかった。
その中に私が6歳のときに描いた絵もあった。
まるい地球の上を黒いアリンコが大量に埋め尽くしている、気持ち悪い絵だった。
なぜ人間ではなくアリンコなのかはわからない。
地球の表面には赤と青の派手な膜があり、それには「たいきけん」と但し書きがしてあった。
地球の中には線路が走っていて、空まで突き出ていた。
たぶんバーバパパや「ひみつシリーズ」やドラえもんや手塚治虫に影響されたのだろう。
私は一人の登場人物だけが出てくる絵が嫌いだったようで、
大きな顔の絵を自分から描くことはなかったようだ。

次に中学〜高校のときに書きためた読書記録をみつけた。
中学のときはプログラミングを趣味としていたので、
「マイコンBASICマガジン」などコンピューター関係の本が増えていくが、
コンピューター関係の本よりも、環境問題に関する本のほうがさらに多かった。

ブログのエントリを眺めてみてもわかる通りだが、
私の興味のうち重要な3つを挙げろと言われれば、
1 環境問題
2 コンピューターネットワーク
3 故郷(日本)
ということになるだろう。
1と2の間には、昔から強いつながりを感じていたが、
今回の休みに実家に帰って、なぜ1と2がつながっているのか、
ようやくはっきりと言葉にすることができた。

環境問題とは、広くとらえると「あっちを立てればこっちが立たない」という問題だ。
地球という単語をつけて「地球環境問題」とした場合は、
発展途上国と先進国の問題や、現在の世代と孫の世代のコスト負担の問題などが含まれる。

環境問題を解決するには、基本的には「あっち」と「こっち」のあいだにコミュニケーションが必要だ。
しかし、それは、しばしばむずかしい。
「あっち」と「こっち」は地理的に離れていたり、話す言葉や文化が異なっていたり、
規模・レイヤーが異なったりする。
たとえば、「こっち」は「日本」で「あっち」は「ほかの160カ国」だったりする。
「こっち」は「いま電池を捨てようとする私」で「あっち」は「100年後の子孫」だったりする。

環境問題の解決には、時間と空間の限界を越えてコミュニケーションを
可能にする方法が必要で、そのための切り札になりそうな技術が
コンピューターネットワークなのだ。

だから、私の興味の1と2は、将来はひとつになり、
「環境問題をネットを使って解決する方法」
になるのだと思う。そして、環境問題の中でも、3の「故郷」が深く関係しているのは、
地球環境問題である。それもひとつにするなら、
「地球環境問題をネットを使って解決する方法」
になるだろうか。

そういえばバーバパパの絵本や手塚治虫のマンガやドラえもんのテーマも
科学技術とそれがひきおこす「あっちをたてればこっちがたたない」問題だった。
子供のときに受けた影響はとても大きいのかもしれない。

Posted by ringo : 11:28 | TrackBack