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2006年07月12日

日本におけるOLPC

今週金曜日(7/14)に、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン 第2回セミナーが開催される。
案内はこちら

OLPCプロジェクトに関わっているPete Barr-Watson氏の講演があるというので、
私もこのセミナーに参加することにした。

このセミナーで、時間が許せば、日本国内におけるOLPCの一般への普及について質問をしたいと思う。
その内容は、いま、米国の貧乏な子供たちを対象としたOLPCが計画されているが、
その日本版を開始することができるかどうか、やるためには何が必要なのか、ということだ。

日本では、大雑把にいえば、2005年では、PCから利用する人が4000万人、
携帯からのみ利用する人が3000万人、インターネットを利用しない人が5000万人
といった状態になっているというが、特に若年層においては、
PCを入手するために必要な数万円が払えないために、
携帯からのみ接続しているユーザーが多く、数百万人に達するという。

携帯のみを使う場合は、知らない人や知らない知識に出会う可能性が
PCを使うときに比べると格段に少なく、若いときに5年以上のネット経験量の差がついてしまうと、
それは成人後の決定的な情報スキルの格差につながってしまう。
価値観がつくられる10代前半までのネット経験におおきな格差が生まれるのは問題だ。

800x600以上の画面とキーボードをもつPCが自宅にあって、
いつでもネットに接続できる環境があれば、この格差を少なくすることができる。
こういったPCが十分に安く、接続も安価にできれば、試しに買ってみることもできるのだ。

さらに、OLPCはメッシュネットワークを使った通信機能があるから、
少なくとも首都圏や都市部においては、現在の日本で最も高いハードルである、
ISPとの契約事務と課金の高さ(毎月1000円以上は高い!)という問題をかなり
解消できる可能性がある。
OLPCを日本の電波事情に合わせて調整するだけですぐ始められるのか、
単に人材が不足しているからなのか、それともまったく別な問題があって開始できないのか、
といったような話を聞きたいと思う。

もし人材が足りないのが主原因なのであれば、ぜひ何らかの協力をしたいと思う。

Posted by ringo : 00:28 | TrackBack